右の図は「カイスの輪」と呼ばれるものです。
「歯の質」「虫歯菌」「糖質」「時間」、この4つの条件がそろったときに虫歯が発生することを表しています。
甘いものを長時間口に入れる→飴をなめる
ような行為が、もっとも虫歯になりやすいことがわかると思います。
この4つの項目は虫歯になる条件でもあり、虫歯予防の条件でもあります。
つまり、この重なりを作らないようにすることが虫歯予防なのです。
虫歯にもいろいろありますが、早期発見が大切です。
初期虫歯の治療は症状も負担も軽く、短期間で治療が可能です。
また歯の痛みを我慢して、急場は薬でごまかしても、虫歯そのものを治さなくては真の健康には結びつきません。
また親知らずがはえている場所によっては、物が詰まりやすく手前の歯まで虫歯になることがあります。
初期虫歯は、虫歯の部分だけを削って詰めるだけなので、1~2回で終わります。
ただ痛くなってからでは、神経のすぐそばまで虫歯が進んでいる場合が多く、神経を取る治療が必要になることもあります。
この場合は初期虫歯に比べると回数も費用も余計にかかります。
さらに、極端に虫歯が進んだ状態では、歯を抜かなければならない場合もあります。当院では、なるべく歯を抜かない・神経を抜かない治療を心がけております。そのためには早めの受診、定期的な健診が重要です。